令和2年6月15日、羽島市議会定例会の第4回会議が開かれた。
この会議では、議会運営に関する重要な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける自治体経営や医療機関の運営が焦点となり、出席した議員からは数多くの質問が寄せられた。
議会では、南谷佳寛議員がコロナ禍による財政運営への影響について尋ねた。彼は、「羽島市では、人口減少や高齢化が進行し、税収の減少が懸念されている」との指摘を行った。その通り、特に社会保障にかかる費用の増加や公共施設の維持管理が深刻な問題だ。これに対し、企画部長の宮川憲人氏は、経常的経費の抑制や新規事業の選定を進める方針を明示した。
また、羽島市民病院に関する質問もあった。南谷議員は、病院の経営状況と新型コロナウイルスの影響を受けた外来・入院患者の減少について尋ね、これに対し、市民病院長の大角幸男氏は、4月の外来患者は前年同月比で約9.2%減少したと報告した。続けて、彼は「外来患者の減少は、感染を恐れて受診を控える傾向が影響している」と強調した。
さらに、羽島市竹鼻まつり山車会館についての質問がある中で、産業振興部長の永田久男氏は、「地域資源の活用による観光振興が期待される」と述べた。議員たちは、地域活性化に向けた施策と情報提供に力を入れる必要性を訴えた。
このように、会議全体を通じて多くの発言があり、特にコロナ禍がもたらす影響についての認識が強まり、今後の施策に反映されることが期待されている。議員らは各自の見解を交えながら、羽島市を取り巻く複雑な課題に対処し、市民の健康と生活の向上に貢献するための議論を続ける予定だ。
最後に、南谷議員の質問では「ザ・ウィズ新型コロナウイルス感染症対策として、どのように市民に寄り添った対応を進めるか」が提起され、議会は引き続き市民の福祉を重点に据えた施策を考慮していくことを確認した。