令和4年6月17日、羽島市議会第3回定例会が開催された。
この会議では、羽島市の様々な議題が扱われ、特に水道事業と下水道整備に関する議案が注目を集めた。
上下水道部長の藤井義郎氏は、羽島市水道事業給水条例及び羽島市下水道条例の一部を改正する条例について質疑に応じた。
具体的には、下水道の使用料が変更されることが示された。現行の使用料が従前の2,150円から3,000円に改定されるもので、南谷清司議員がこの改正幅の妥当性について質問をした。
藤井義郎氏は、県内での平均使用料が2,930円、中央値が3,000円であるとし、国の要請に基づくものであると説明した。これに対し、南谷議員は、改正幅が約40%の大幅なものであることから、長年の据え置きの理由について質した。
また、下水道整備が全市民に対して平等ではないとの懸念も伝えられ、合併処理槽を使用する市民との負担の違いについても指摘があった。藤井義郎氏は、合併処理槽の維持管理費が月4,000円程度であると述べた。
さらに、使用料の改定により、下水道事業の維持管理に必要な経費が賄える見込みであることが強調された。具体的な数値として、使用料対象経費が5年間で約20億円に達するとのこと。
他にも、羽島市手数料条例の改正案や、令和4年度羽島市一般会計補正予算についても説明が行われ、議論を経て各所管の委員会に付託されることになった。
この会議は、市民生活に直結する重要なテーマを多く取り上げ、今後の羽島市の発展に向けた基盤を築くための議論がなされた。議長の南谷佳寛氏は、開会に際して「皆さん、おはようございます。」と述べ、定例会の開始を告げた。部長たちも市民に対する責任を負いながら、各議題に真摯に取り組む姿勢を見せていた。