福井市議会は令和6年6月定例会において、一般質問を通じて市政に対する様々な提案と疑問が議論された。特に重要なテーマとして、堀江廣海議員が「こどもまんなか社会の実現」を訴えた。市長の西行茂氏は、こどもが中心となる政策の必要性を認識し、自らの施策に込めた熱い思いと決意を述べた。
堀江議員は、「こどもまんなか社会」の具体的なビジョンと、その形成に向けた予算案への反映の必要性を強調した。市長は、福井市が子どもたちの未来を守るために全力で取組むと述べ、令和6年度の補正予算では6億円余りを子ども未来部へ充てることを報告した。
また、堀江議員は水道行政に移行した国の施策についても質問した。特に、公共性の高い水道事業が国土交通省に一元化されたことには、様々な意義があるが、福井市としても耐震化や老朽化に対応する必要性が増していると答えた。
議論はさらに他の市議からも続き、特に地域の交通問題や、公共交通機関の減便に関しても厳しい意見が出た。市民生活部長の高島弘和氏は、運転手不足を背景に、公共交通の利用促進と今後の方針について説明した。市独自の対策として、住民や高齢者への支援を強調した。
加えて、地域公共交通計画の一環として、より効率的な対応を図る考えも示された。市長は、このような重要課題の解決に向けた市民との対話を大切にすると述べた。
この定例会では、福井市の今後の発展に向けた重要な施策や計画が多数提言され、市政に対する熱い思いと意識が表れた。議会の場での市民の意見が、今後の福井市を形作っていく鍵であることが改めて確認された。