令和6年6月3日、福井市議会は定例会を開会した。
市議会では、補正予算案など複数の議題が審議されることになっている。特に注目されたのは、令和6年度福井市一般会計補正予算や介護保険特別会計補正予算であった。
西行茂市長は、補正予算案の提出理由について次のように説明した。「北陸新幹線福井開業からの盛り上がりを生かし、観光施策を充実させたいと考えている。」
この開業以降、福井市は観光客の増加を実感しており、全国最大の成長率を記録したことが強調された。
また、新たな取り組みとして、市民参加型のイベントや観光パンフレットの配布により、来訪者の拡大を目指す姿勢が示された。
更に、男子プロバスケットボールチームの福井ブローウィンズは、初年度のリーグ優勝とB2昇格を達成したことも報告され、スポーツの重要性が再確認された。
予算案の具体的内容としては、一般会計で28億654万円の追加、介護保険特別会計で1238万3000円が盛り込まれている。
西市長は、各事業を速やかに進める意向を示し、特に「ふくいは楽しい」「ふくいは安心」「ふくいは元気」の三つの柱で市民の生活向上を図りたいと述べた。
あんしんや安全に関する施策も強化され、119番通報の映像共有システム等が導入されると説明されている。さらに、福井市では障がい者の文化祭の開催を目指し、準備が進められるとのことだ。
議会では他にも訪問介護の基本報酬の引き下げ撤回を求める請願や、人道的危機に関する陳情が取り上げられ、これらは各委員会に付託されることとなった。全体として市の施策を通じて、市民生活の向上や福井市のブランド価値の向上に貢献することが議会で確認された。
福井市は、今後も市民が活躍しやすい環境を整備し、より多くの観光客を迎える準備を進めていくことが期待されている。