令和6年5月27日、福井市議会で議員全員協議会が開かれた。会議では、令和6年度6月補正予算案についての説明が行われた。
西行市長は、就任から5か月が経過した中で、市民の声を反映させた市政運営の重要性を強調した。市長ビジョンを具現化するためのロードマップも作成したと述べ、「ふくいは楽しい!」「ふくいは安心!」「ふくいは元気!」を実感できる施策を進めていく意向を示した。
補正予算案は、一般会計で28億654万2,000円、特殊会計では介護保険特別会計に1,238万3,000円、企業会計は下水道事業会計に3億2,552万2,000円を追加し、予算総額は全会計で2,386億1,726万7,000円となる見込みだ。財政部長の佐藤氏は、歳入や歳出の詳細を説明し、地域活性化や子ども支援、環境整備に関する計画についても触れた。
特に、これからの福井市において重要な施策として、市長ビジョンに基づく「ダン・スタ」プロジェクトやONE PARK FESTIVALの支援事業が挙げられた。市民や関係団体との連携を深め、観光や地域経済の活性化を図ることが期待されている。加えて、子ども未来条例の制定、福祉避難所連携強化事業も進められる。
さらに、新型コロナウイルスの接種体制整備や学生の奨学金返還支援についても具体的な取り組みが計画されている。特に、環境問題にも対応すべく、ゼロカーボンシティの実現を目指すエネルギー「見える化」事業も新たに設立される予定だ。
会議は午前10時に始まり、10時22分に閉会した。議会参加者の意見を尊重しながらも、福井市の未来に向けた施策が着実に進むことが期待される。