令和3年2月15日に行われた議員全員協議会では、今後の予算案について幅広い内容が議論された。
今回は特に、令和3年度当初予算案とコロナウイルスに対する支援策が中心となった。東村市長は予算案の概要を説明し、今年の予算規模は一般会計で約1,167億円となる見込みであると述べた。これは、前年と比較しても多岐にわたる施策が盛り込まれていることを示している。
新型コロナウイルス感染症の影響についても触れ、特に医療や福祉への影響が大きいと指摘した。予算案には、ワクチン接種の早急な実施や医療体制の充実が盛り込まれており、感染拡大防止策との両立を目指す。特に「健康と安全を第一に夢と希望に満ちた未来へ向かって挑戦する予算」とし、市民生活の支援に重点を置いている。
また、注目すべきは、北陸新幹線の福井開業に向けた施策が進められていることである。市長は開業延期を踏まえ、交通インフラの整備や観光誘客策に取り組んでいく意向を表明した。事業の詳細には、駅周辺での魅力向上を目指す再開発プロジェクトも含まれる。これにより、地域経済の活性化が期待されている。
地方財政についても言及があり、コロナ影響に伴う地方税の減収が見込まれる中で、国からの交付税や臨時財政対策債の必要性が強調された。今後の持続的な発展に向けて、財政再建計画に基づいた継続的な運営が求められる。
また、次の議題に移り、福井市の障がい者福祉や高齢者に関する新たな計画案が説明された。具体的には、福井市障がい者福祉基本計画に基づき、共生社会を実現するための施策が策定される。特に、障がい者や高齢者が安心して地域で生活できるための支援体制の構築が見込まれており、共同の取り組みが国や地方との連携を強化していく方針が示された。
議会は無事に閉会し、今後の施策と市民生活支援への取り組みが継続される方針が確認された。引き続き、議会での審議を通じて具体的な施策が具現化することが期待されている。