令和4年9月福井市議会が開催され、市政に関する重要な議題が取り上げられた。
最初に、会議録の署名議員が指名され、22番の下畑健二氏、23番の鈴木正樹氏が選ばれた。次に、第57号議案、令和4年度福井市一般会計補正予算が議題に上げられた。市長の東村新一氏は、大雨による災害復旧のための追加予算が必要であると説明した。
補正予算の規模は約4,833万円で、総額は1,274億8,929万5,000円に達する。具体的な事業内容としては、被災した農地や農道の復旧が計画されている。質疑の場が設けられたが、特に意見や質問はあがらなかったため、補正予算案は予算特別委員会に付託された。
その後、一般質問が行われ、31番の皆川信正氏がアリーナ構想について尋ねた。これまでの経過について皆川氏は触れ、アリーナの建設責任者や資金調達の詳細が不明瞭であることを指摘した。市長は、アリーナの基本構想が県と市、商工会議所の合意で進められているとし、重要な経済波及効果があると強調した。整備に関して、メインの出資者が確定しているとの発言もあったが、詳細については今後の検討が必要であると答えた。
他の質問項目では、新文化会館の整備との関係や、アリーナの交通影響についての懸念が示された。皆川氏は、具体的な整備費用の見積もりや運営スキームについて示されないまま進められることに疑問を呈し、地元住民に対する十分な説明が必要であると主張した。また、アリーナ整備が冬季や悪天候においても機能する必要があることも指摘された。
さらに、豪雨被害を受けた地域の復旧策や、雨水対策の取り組みに関する質問も行われた。市は近年の豪雨に対する対策を進めており、貯留管や調整池の整備を行っている。貯留管の機能が発揮された例や、今後の整備計画も説明された。これに対し、より一層の対策が求められるとの声に対して市は丁寧に対応する意志を示した。
観光及び経済の活性化に向けた施策も議論され、アリーナ、文化会館、新幹線開業に向けた取組が紹介され、市長が経済波及効果への期待を述べた。また、福井市の納税組合制度の維持や再評価を求める意見もあった。