令和3年3月23日に行われた議員全員協議会では、重要な案件が報告された。
主な議題として、令和2年度水道事業会計補正予算案が挙げられる。これは、福井市が提訴を受けた損害賠償請求訴訟において、和解が成立する見込みとなったことを受けて、2,000万円の予算措置を講じる必要が生じたためであると、東村市長が説明した。
補正後の予算総額は、企業会計で280億8,600万円、全会計では2,570億9,697万円に上る見通しである。このような大規模な補正に対し、見谷議長は速やかな対応が求められるとし、直ちに採決を行うことを提案した。
また、人事案件として、固定資産評価審査委員会の選任が報告された。田中昭美氏を再任する案が提起され、彼の適任性が強調された。議員らはこの案に異論を唱えず、ここでもスムーズな対応が期待されている。
選挙管理委員及び補充員の選挙については、藤井健夫氏や江端美喜子氏らの候補者名簿が示され、指名推選方法による決定が確認された。これに伴い、議会役職の改選も同様に進めるとされ、議員からの協力が求められた。
さらに、福井市土地開発公社役員の推薦についても、現理事を引き続き推薦することが確認された。福井市議会会議規則の改正については、全国市議会議長会の規定に則り規則の取り扱いが見直された旨が報告され、規則改正が了承された。
最終的に、議会運営委員会の委員長からの報告に対する質問はなく、全議案は順調に承認された。議会全体が円滑に運営される中で、今後の課題解決へ向けた一歩が踏み出されたことが感じられた。