令和5年12月26日、福井市議会は臨時会を開催し、数件の重要議案が審議された。
特に、福井市職員の給与に関する条例の一部改正についての提案が重要なテーマとなった。この改正は、全国的な人事院勧告に基づき、職員の給料を引き上げることを目的としている。市長の西行茂氏は、この給与改定について説明し、職員の業務に対する適正な評価を強調した。具体的には、一般職給料表を平均0.84%引き上げる内容が含まれ、さらに期末・勤勉手当は一般職職員と常勤特別職職員ともに0.1月分引き上げる予定である。
議会では、給与増額に関する予算への影響が懸念され、近藤實議員がこの点について質問を行った。彼は"職員の給与は大事だが、財政面での持続可能性も考慮すべきだ"と述べた。これに対し、財政部長の清水拓氏は"特に問題はないと考えている"と回答した。このやりとりは、議会内での財政の透明性と職員給与のバランスが引き続き議論される必要があることを示している。
次に行われた議案は、福井市議会議員の報酬及び手当に関する条例の改正であった。これには議員の期末手当の引き上げが含まれており、鈴木正樹議員は反対の立場から討論を行った。彼は"市民生活が厳しい中で、特別職の手当引上げに市民の納得は得られない"と主張した。
また、令和5年度福井市一般会計補正予算案も発表され、物価高騰に対する対策が含まれている。特に、低所得世帯への支援金拡大を図り、今後も市民を支える施策を強化する方針が示された。
閉会の挨拶では、西行茂市長が"福井市は今、百年に一度の大交流時代を迎えており、全力で市政に取り組むべき時である"と締めくくり、これからの福井市の発展に向けた強い意気込みを示した。