令和3年5月31日、福井市議会において議員全員協議会が開催された。議題は令和3年度6月各会計補正予算についてであった。
皆川議長は、議員の参集に感謝の意を述べ、開会を宣言した。次に、東村市長が新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市民生活や地域経済の支援策として、6月補正予算の概要を説明した。特に、コロナ対策や地域経済支援のための措置が重要視されていることを強調した。
市長によると、今回の補正予算案は10億6,460万7,000円を追加し一般会計の総額を1,180億4,840万7,000円にすることが盛り込まれている。こうした決定は新型コロナウイルスの感染拡大に伴うものであり、引き続き厳しい状況である。市長は、ワクチン接種の進捗状況についても報告し、順次接種を行う重要性を訴えた。
財政部長の田口氏は、補正予算案の詳細について説明し、一般会計の財源や歳出の内訳を示した。特に目を引くのは、低所得の子育て世帯への生活支援特別給付金や、小規模事業者への支援策であった。また、教育環境の整備に関する事業も計上されており、学校の空調設備の整備が含まれている。
新型コロナウイルス感染症に関連した事業としては、修学旅行のキャンセル料補助や地域経済の支援が挙げられ、観光促進策も新たに策定されることが説明された。特に宿泊型観光の促進に関する施策では、宿泊割引が行われ、地元の魅力を再発見する取り組みが進められる。また、スマート農業の導入事業なども検討されており、地域の経済基盤の強化を図る方針が示された。
議長は、これにより本日の協議事項がすべて終了した旨を告げ、議員全員協議会を閉会する。今回の議論は、新型コロナウイルス対策と地域振興の重要さを再確認する場となり、今後の施策に注目が集まっている。