令和5年6月19日、福井市議会において議員全員協議会が開催された。
この協議会では、令和5年度の6月補正予算案についての議論が行われた。議長の八田議長は、議員たちに感謝の意を表し、会議を開会し、青木議員が欠席であることを報告した。
市長の東村市長は、北陸新幹線の福井開業に向けた準備状況について言及した。新幹線の開業が近づく中、今年の春に金沢-敦賀間のレール敷設が完了したことを紹介。市町の発展にとって大きなチャンスであることを強調した。
また、物価高騰への影響も指摘。エネルギーや食品の価格上昇が市民生活に与える影響について言及し、国は高騰への対策として2兆円余の予算を確保したと説明した。市も同様に、支援策を講じる意向を示した。
補正予算案は、市民生活を支える施策に関するものであり、総額は一般会計で12億7,426万円、特別会計で2,226万円を計上。これにより、全予算総額は、一般会計で1,320億8,926万8,000円、特別会計で766億1,326万5,000円となる。
さらに、財政部長の清水財政部長は具体的な施策について詳細を説明した。新たに設けられる事業には、地域鉄道電気料高騰対策支援事業や、低所得世帯向けの電力・ガス支援が含まれる。他に、障がい福祉サービス業者や私立保育所への支援も行うとした。
特に、低所得世帯電力・ガス・食料支援金事業においては、7,150万円の追加予算が必要となり、支援対象世帯が拡充される。また、市内製造業への支援や、新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種事業への予算増額も計画されている。
開業準備に関する施策も強調された。足羽川周辺エリアのにぎわい創出支援や、MaaSシステム導入が提案され、地域活性化を目的とした取り組みが進められる。議長の八田議長は、今後の審議をお願いし、協議を終了した。