令和4年6月13日、福井市議会の令和4年6月定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。特に、原油価格や物価高騰への対応が議員から強く求められた。
この日、寺島恭也議員は原油価格・物価高騰への本市の対応策について質問した。新型コロナウイルス感染症の影響下で、福井県ではいまだ高止まりの状態が続いており、特に経済や市民生活への影響が懸念されていると述べた。市長の東村新一氏は、今年度の臨時交付金約19億円が本市に配分されており、そのうち約10億円を充当する施策を推進していると説明した。
さらに寺島議員は、今年度の臨時交付金の配分額と活用状況について質問し、市民や事業者への原油価格・物価高騰への対応策についても言及した。市長は、給食材料費高騰対策や生活困窮者支援事業などが計上されていると答えた。
また、市税収入の確保に関する問題も多く取り上げられた。寺島議員は、昨年度の包括外部監査結果を挙げ、市税収納業務の改善に関する意見があったことを指摘した。財政部長の田口春彦氏は、納税者の利便性向上のため、キャッシュレス納税制度の導入や納税方法の多様化が進められると述べた。特に、クレジットカード決済が可能になることが、市税収入の確保に寄与する見込みである。
さらに、墓地管理の進捗状況についての質問もあった。建設部長の増永孝三氏は、昨年から進められている墓地使用者特定作業の進捗約30%が完了したと報告した。今後も作業を早め、令和11年頃に特定作業が完了する見込みが示された。