福井市議会は、令和3年9月22日に定例会を開催し、重要な議案や報告が取り上げられた。
本会議では、会議録署名議員の指名に続き、議案の審査が行われ、特に第48号議案から第63号議案及びいくつかの陳情が議題にされる。
総務委員会から、総務費に関連する補正予算案が報告され、関連する事業の実施についての見解が述べられた。特に新幹線開業に向けた「福いいネ!」イベント事業について、阻害要因と今後の課題が指摘された。総務委員長の水島秀晃氏は、新幹線開業に向けた意義を強調し、地元の協力が必要であると述べた。
建設委員会においては、地域の防災対策及び公共交通の維持に関する質問があり、特にコロナ禍による影響と今後の対応について議論が交わされ、新たな支援策の必要性が指摘された。
また、教育民生委員会では、学校給食に関する問題が取り上げられ、民間委託に関する懸念が表明された。鈴木正樹氏は民間委託による効率化について疑問を呈し、公共の利益を守るための直営方式を支持した。
決算特別委員会が設置され、令和2年度の各会計歳入歳出決算が認定された。特に、健全化判断比率及び資金不足比率が報告され、市の財政健全性についての評価が重要視される。
最後に、地方財政の充実・強化を求める意見書が可決され、コロナ禍における自治体の対応力を高めるための施策が求められることとなった。福井市の財政状況における危機感が伝わる内容で、今後の持続可能な運営に向けた期待が寄せられている。