令和5年6月越前市議会定例会が開かれ、議長の吉田啓三氏は多くの市民の期待に応え、市政の重要案件を議論した。
本議会では、合計8件の議案が取り上げられ、会期については6月13日から7月5日までの23日間と決定された。
まず、議案第37号から第42号までの一般会計補正予算案が審議された。これには、約2億5千万円の補正額を盛り込み、総額373億2,448万5,000円に達する見込みであると報告された。
補正内容としては、コミュニティ助成事業や新型コロナウイルスのワクチン接種に必要な予算が含まれており、特に地域の活性化を狙った施策の充実が図られる。
市長の山田賢一氏は、今回の補正に関連し、製造業の振興や観光産業の拡大に向けたプロジェクトも発表した。同市では、国際木版画協会の本市への拠点移転を働きかけており、来年度には国際木版画会議を開催する計画がある。
また、南越清掃組合議会議員の補欠選挙が行われ、川崎悟司氏が新議員に選任された。これにより、議会内の調整能力が強化されることが期待されている。
議案第43号の越前市議会委員会条例の一部改正案も承認され、委員会の構成が見直される。これは、議員辞職に伴う補欠選任への対応であった。
議会活性化特別委員会の補欠選任については、小形善信氏が選任され、議会の活動がさらに進展する見通しだ。
最後に、山田市長は「幸せを実感できるふるさと」との理念のもと、地域住民との共生や新しい挑戦を通じ、より良い越前市を目指していく意思を示した。今後も市議会は、地域の声を反映させるプラットフォームとして機能し続けることが期待される。