令和6年6月21日午前10時から越前市議会は、越前たけふ駅開業後の観光誘客施策や、地域の文化的資源の活用について議論した。
議会では、近藤光広議員が越前たけふ駅開業後の観光誘客施策の重要性を訴えた。特に、国立社会保障・人口問題研究所の予測を引用し、過去の人口減少を踏まえた地域振興策の必要性を指摘した。彼は県内観光施設の来客数が急増していることを挙げ、この流れを継続させるための施策を求めた。
産業観光部長の川端武治氏は、観光客数が前年同月比で20%増加している観光案内所の状況を報告した。また、道の駅の来場者数が160%増加していることを強調し、さらなるインバウンドの誘致へ向けたアプローチの重要性を述べた。彼は特に、ターゲットを都市部からの観光客に設定し、富裕層インバウンドへの誘客を強化する姿勢を示した。
続いて、大久保惠子議員は、行財政改革プランについて質問し、人事異動の適切性について疑問を呈した。彼女は、精神的な健康維持や職場環境整備の重要性を訴え、ハラスメント相談体制の強化を求めた。特に、外部の専門家を導入する考えが必要であるとの意見も述べた。
市長の山田賢一氏は、給食無償化についても言及し、子供の幸福の視点から検討を続けていると強調した。周辺自治体が給食無償化に踏み出している現状を受け、越前市も必要な情報を得ながら慎重に検討を進めていると答えた。
最後に、清水一徳議員が都市公園について質問し、指定管理者制度の取り組みを評価した。彼は新たに設けられた運営委員会による地域との連携や理解の深化が不可欠であると述べ、特に地道な地域づくりの重要性を強調した。
議会は、観光や地域振興、食に関連する施策を進めていく重要性を認識し、今後の取り組みへ期待を寄せた。