令和3年12月越前市議会定例会が11月26日に開会した。
市議会の開会初日には、令和2年度各会計決算に関する案が審議される。
特に、越前市水道事業会計に関しては、議案第50号~第52号として利益処分及び決算の認定が行われる。
決算特別委員会の審査において、議員から水道料金引き下げに向けた努力が問われる場面が見られた。
「給水料金引上げに伴う附帯決議をどのように実践しているか」が焦点として挙がった。
その問いに対し、越前市の水道部事務局長は「経費削減などの合理化努力を行っている」と応じた。
これに対し、特別委員会の委員は「具体的な値下げ策が実施されていないのではないか」と厳しい指摘をした。
「民間委託や人件費削減は実施しているが、難しい状況の中、持続的な経営努力が課題である」と続けた。
また、議案第53号の一般会計決算案についても激しい議論が交わされた。
特に歳出の内容について、複数の委員から「健全な市財政を維持する必要がある」との意見が相次いだ。
議案の採決結果は賛成多数で認定され、「市民が望まない事業の推進へ懸念が広がっている」との意見も少なくなかった。
執行部は令和3年度の補正予算案を含む複数の議案を提案し、鋭意審議される予定だ。
特に新型コロナウイルス関連事業への予算配分などがある。
越前市は北陸新幹線の整備も控えており、「地域のブランディング」を強化することが求められる。
市長は「市民と対話し、その声を真摯に受け止めていく」意向を示し、より良い市政運営を目指す姿勢を強調した。
議会は12月17日までの会期中、各議案をじっくりと審議する必要がある。
再開後、一般質問や補正予算の審議が続く見通しである。