越前市議会は、令和4年3月定例会で重要な議題を扱った。
この日は主に、一般質問が行われ、特に独り暮らし世帯の増加に伴う社会福祉のあり方について多くの議員から意見が交わされた。 城戸茂夫議員は、全国的に独り暮らし世帯が増加していることを挙げ、越前市の現状について質問を行った。福祉部長の川崎規生氏は、越前市の総世帯数は31,510世帯で、独り暮らし世帯が8,129世帯にのぼり、ここ数年で1,380世帯が増加していると報告した。
高齢者の独り暮らし世帯が増加していることは、社会的な支援の必要性を高めるものであり、川崎部長は特に同居家族がない独居高齢者への支援が急務であると述べた。議会の討論では、地域での見守り活動や、多世代同居のモデルが今後の課題になるとの意見もあった。さらに、食生活の改善についても報告され、健やかな生活を支援する取り組みがいくつか提案された。
また、この日は議案第21号、越前市副市長定数条例の一部改正についても審議された。山田市長は、副市長を現在の1人から2人に増員することで、北陸新幹線越前たけふ駅開業に向けた業務を強化する必要性を強調した。議会ではこの提案についても賛否が分かれるところであったが、最終的には賛成多数で可決されることとなった。市長は発言の中で、2名体制を通じて十分な渉外業務を遂行し、地域振興を図る意気込みを示した。