越前市議会の令和2年3月定例会が開催され、一般質問が行われた。多くの議員が市の政策や課題について活発に意見を交わした。
中でも、桶谷耕一議員の「SDGsについて」の質問が注目を集めた。市民からの要望に基づき、持続可能な開発目標について市の取り組みを問うた。桶谷議員は、「自治体の約13%がSDGsに取り組んでいる」と指摘し、内閣府が設定した60%に引き上げる目標の重要性を強調した。市の企画部長、大蔵稔雄氏より、越前市では既にいくつかの戦略にSDGsの理念を取り入れつつあるとの答弁があった。
さらに、桶谷議員は「高齢者の運転技術を補うサポカー補助金について」の質疑も行った。この補助金は、高齢者が安全に運転するためのサポートを提供し、自動車事故の防止に寄与するものだ。刀禰孝則危機管理幹より、補助金の詳細と申請方法、対象者についての説明があり、利用を勧める意向が明らかにされた。
また、空き家対策についても話題となった。市の危機管理幹、刀禰孝則氏が越前市の空き家の現状を説明し、「現在1,430件の空き家を把握している。さらに、危険度の高い空き家も増加している」と警鐘を鳴らした。空き家に対する対策や今後の取組みを求める意見もある中で、住民の協力や情報提供が重要であり、様々な合意形成が求められる。
越前市では、これらの問題に対し、地域での情報共有や住民参加の姿勢を強調し、将来的な対策の必要性を訴える意見が多く寄せられていた。議員たちは市民に向けたサービスの充実を求め、持続可能なまちづくりや地域活性化のための取り組みが重要であるとの認識を深めることが、議会全体の合意形成につながった。今後、越前市においては、これらのテーマに対する取り組みが強化されることが期待される。