越前市議会は、令和4年12月定例会で多岐にわたる議案を審議し、地域の発展や市民生活に密接に関わる様々な条例や予算の補正について討議した。
特に、越前市越前たけふ駅西交通広場設置及び管理条例や越前市駐車場設置及び管理条例の改正など、公共インフラに関する議案に対して多くの議員から質問が寄せられた。この二つの条例の制定について、吉田啓三議長は、地域の交通利便性の向上が期待されると述べ、早期の整備が急務であることを強調した。
越前市コミュニティーセンター柳荘の指定管理者の指定に関連して、中西昭雄議員は、選定方法や基準について質疑を行った。西野吉幸企画部長は、選定プロセスを「施設の類型ごとに設置された選定委員会により公平性と透明性を確保した」と説明した。この選定委員会には外部の専門家が含まれ、地域のニーズに応じた選定がなされることが強調された。また、地元の団体が地域密着型の運営を行うことが、地域の活性化につながるとした。
また、令和4年度の補正予算において、一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、及び水道事業会計など、多くの項目が話し合われた。特に、一般会計補正では貧困家庭への学用品や日用品支援が挙げられ、土田信義議員からは生活困窮者への支援が重要であるとの意見が出された。出口市民福祉部長も、地域の団体と連携し、必要な支援を継続する考えを示した。
最後に、田中翔子氏は、「市全体のインフラ整備と市民生活を支える施策がもたらす効果を最大化しなければならない」と述べ、市民にとってわかりやすい行政を目指すべきとの見解を表明した。全体として、議会では様々な意見が交わされ、地域の未来を見据えた重要な決定がなされたことが示された。