越前市議会は令和5年6月定例会にて、新幹線駅開業に向けた観光誘客や道の駅オープン後の状況等、さまざまな議題を討議した。
新幹線開業による観光刺激を最重要課題として位置付け、観光誘客を積極的に進めていく必要性が指摘された。近藤光広議員は、「新幹線開業に向けた観光誘客について」質問し、越前市の観光資源を最大限に活用する必要性を強調した。総合政策部長の奥山茂夫氏は「県外からの誘客を目指す」と応じ、道の駅越前たけふで観光案内を行い、例年を上回る来場者数を記録していると報告した。市では、地域資源を結集した商品造成に向けて、地域内外の連携を強化している。
道の駅の開業後についても話題に上がった。関係者からは、道の駅が地域の「顔」となるよう取り組みを続け、地元の産品を販売するために勤めていると述べられた。今後は更なる販促活動やサービス向上を図り、地元の魅力を多くの人々に伝えていく姿勢が示された。
また、民生児童委員のなり手不足や、鳥獣害対策についても議論が行われた。各議員からは、特に民生委員は高齢化や人材不足が進行する中で、果たすべき役割、地域の支援が必要であると提起された。さらに、地域資源を活用したインクルーシブ教育や、全国からの観光客受け入れ体制の準備が必要であると指摘され、これに基づく実施のための具体策が求められた。
さらに今回は、越前市の観光と伝統文化を根付かせるために、親子ワーケーションやインクルーシブ教育、さらには音声コードでの情報提供等、多様な施策が提案され、今後の実施に熱い視線が注がれている。特に音声コード「ユニボイス」の導入については、視覚障害者や多言語対応の課題解決に貢献することが期待されている。越前市は今年も千年未来工藝祭や、シックススリーエステートワイナリーの活動を通じて、多種多様な観光資源の発掘と磨き上げを目指している。新幹線の開業によって観光が活性化し、越前市のブランド力向上が望まれている。