令和2年12月、宇和島市議会は定例会を開催し、17件の議案が一括議題とされた。
議案には、宇和島市立学校設置条例の改正や環境基本条例などが含まれています。特に環境基本条例は、持続可能な発展に向けた基本理念を定めるもので、多くの関心を集めています。
総務環境委員長の中平政志氏は、この条例の目的について説明し、環境への負荷を少なくし、持続ableな社会の実現を目指すと強調しました。委員からは、「目標を条文に入れるべきだ」といった提案もありました。
議案第130号では、令和2年度宇和島市一般会計補正予算に関する議論が行われました。南予文化会館に新たな施設を整備するための費用が含まれており、委員からの質問に対しては、従来の貸出しも続けていくことが確認されました。
また、議案第143号の補正予算は、ひとり親世帯の支援やワクチン接種体制整備に要する経費を含んでいます。岡原市長は、この予算の必要性を説明し、議会からは了承を得ました。
この会議では、議員提出の陳情も採択され、日本マラソン発祥の地である宇和島のアピールを東京オリンピックに向けて強化することが決定されました。また、地方たばこ税を活用した分煙環境の整備を求める意見も賛同を得ました。
今後の市政運営にあたって、市長は議員からの意見を尊重し、感染症対策や地元産業の支援を強化する考えを述べ、来年度の予算に反映させる意向を示しました。市民に向けては、基本的な感染防止対策を徹底するよう呼びかけています。
これらの議案や陳情の可決を受け、議会は今後の活性化に向けた重要なステップを踏み出したと言えるだろう。市の議会運営の透明性や参加度の向上も期待される。