令和3年3月11日、宇和島市議会が定例会を開催し、様々な議題について議論が交わされた。
議題の中でも注目を集めたのは、新型コロナウイルス対策であった。山瀬忠弘議員が岡原文彰市長に宇和島市のコロナ対策と経済対策について質問し、現在の感染状況について言及した。市内の感染者数は少ないが、不安を抱える市民への情報提供と、適切な対応を求められた。市長は、現在行われている検査体制について説明し、県と連携を強化していると述べた。
更に、経済対策としての支援策も話題になった。楠憲雄産業経済部長が、国からの地方創生臨時交付金を受けて、この地域の飲食業などへの支援策を拡充することを強調した。事業収入が減少している中小企業者への給付金や家賃支援策など、具体的な支援内容が示され、迅速な実施を訴えた。
伊達博物館改築については、今後も進行していくことが確認された。片山治彦教育部長は、活動の透明性を持たせるため、今後の進捗を定期的に発表することを表明した。また、建設が進められる天赦公園内での博物館建設の詳細計画も引き続き市議会に報告される予定である。
新しい観光資源の活用についても議論が行われた。上田富久議員は、宇和島市が日本マラソン発祥の地であることを広く知らせる取り組みの必要性を訴え、宮住富士夫氏の提案を支持した。先日行われたスポーツ合宿についても、地元の選手を育成し、観光資源として活用する方法を模索すべきだと強調した。
最後に、松本孔議員が公園整備の進捗状況と今後の施策に関して尋ねた。市は児童や地域の声を反映し、公園の整備に取り組む姿勢を示した。加えて、避難所の防災用井戸設置と管理に関しても、危機管理課がリードする方針が報告された。