令和元年9月26日、宇和島市議会は定例会を開催し、議事日程第4号に従い様々な議案や報告を審議した。
特に注目されたのは、「議員提出議案第3号・宇和島市議会政治倫理条例」である。
この条例は市議会議員が市民全体の奉仕者の意識を持ち、誠実にその職務を行うことを目的としている。
宇和島市議会改革特別委員会の委員長である安岡義一氏は「政治倫理の確立と向上に努め、市民に信頼される公正で民主的な市政の発展に寄与することを目指す」と述べた。
議案の採決においては、議員の坂尾眞氏が議案第3号の第2条2項の削除を求め、反対の立場から討論を行った。
彼は市民の責務が唐突に挿入されている点を問題視し、その巧妙な表現が条例の趣旨に反するとの見解を示した。
これに対し、上田富久氏は賛成の立場から「市民が公共の利益を意識することが必要だ」と強調した。
全体として、議案第3号は採決にて可決される。
さらに、印鑑条例、コミュニティバス条例、特定地域型保育事業の条例改正など、他の議案も順次採決され、全て可決された。
月初に実施された委員会審査の結果、全会一致での可決が見られたことは、議会の意見集約が進んでいることを示唆している。