令和2年8月の宇和島市議会臨時会が行われ、重要な予算案が審議された。
岡原文彰市長が、本臨時会の開会挨拶を通じて、最近の豪雨災害に関する支援策と新型コロナウイルス対策の必要性を強調した。
「令和2年7月豪雨は記録的なものであり、多くの命が失われた。市として支援を迅速に行う必要があります」と述べた。
今回の議会では特に令和2年度宇和島市一般会計補正予算(第6号)が議題として上程され、約7億7000万の補正予算が求められた。
新型コロナウイルス対策として、約4500万円を公共施設への非接触型検温システムの導入や児童福祉施設への衛生資材の購入に充てることが提示された。
さらに、「地域とつながる商品券」の発行が計画され、地元経済支援を目指すもので、詳細は市内郵便局での販売にも言及された。
「商品券事業は地域全体の消費喚起を図るため、大手スーパーでは使用できない『応援券』を設定しています」と説明した。
また、令和2年7月豪雨に関連する公共土木施設の復旧経費として、約2億9000万円も計上された。
市長と総務企画部長西本能尚氏は、予算の全体像や各項目の補正について詳細に報告し、議員からの質疑には異議がなく進行された。
最終的に共通の賛成のもと、議案第78号は可決され、予算が承認されたことで、災害と感染症対策の更なる推進が期待されている。
「地域の皆様には感染防止のための行動が必要不可欠です」と岡原市長が結びの発言をした。