令和5年12月、宇和島市議会定例会が開催され、主な議題が審議された。
岡原文彰宇和島市長は挨拶の中で、今年の水不足と新型コロナウイルス感染症対策を強調した。特に水不足については、野村ダムなどの貯水量の低下が続いており、市民に節水の協力を呼びかけた。
また、市長は物価高騰の影響に言及。国からの補正予算を活用し、物価対策に取り組む計画を説明した。特に非課税世帯に対する給付金や水道基本料金の減免措置を提案。これにより、約12億3,700万円が計上される予定だ。
さらに、監査報告も行われ、令和4年度の一般会計及び特別会計決算が全会一致で認定された。一般会計においては、歳入が前年度比3.4%減少したものの、各基金の総現在高は増加しているとの報告があった。
現行の条例について、個人情報の提供に関する法律の改正や、子ども医療費助成制度の拡大が審議された。子ども医療費助成については、対象年齢を18歳まで拡大する方針が示された。
この他にも、公共施設の管理運営に関する議案や、給与改定に関する議案も一括議題として取り上げられた。議会はこれらの議案について慎重な審議を経て、採決を行うこととなった。
多岐にわたる議題を通じて、引き続き市民福祉の向上と持続可能な地域社会の構築に向けた議論が進められていることが伺えた。次回定例会では、これらの施策のさらなる具体化と実施状況が問われることになるだろう。