令和4年3月、宇和島市議会は定例会を開催し、さまざまな重要議案について審議が行われた。
主な議案の一つ、「議案第2号・宇和島市情報公開条例の一部改正」について、委員から市民の知る権利の確保を求める声が上がった。委員長の三曳重郎氏は、透明性向上の必要性を強調し、「市民からの信頼を得るためにも、情報公開を進めるべき」と述べた。
また、環境保全に関する「議案第4号・環境保全基金条例」の設置についても、焦点となった。理事者からは、令和4年度の環境事業に向けて4億円の予算が見込まれると説明され、委員からは目標金額について疑問が寄せられ、「基金の運用方法も慎重に検討すべき」との意見が出された。
一方、「議案第7号・令和3年度宇和島市一般会計補正予算」では、南予文化会館に関する経費が審議された。市民から、入場制限が影響した経費について質問があり、理事者は「人件費と委託料が70%を超える異常な状態である」と認めた。
さらに、宇和島市の公共事業や感染症対策など、令和4年度の稼働予定について岡原市長が施政方針を表明し、新型コロナウイルス影響下での経済回復に向けた具体策を提示。ただし、コロナによる厳しい状況が続く中での財政運営についての意見も多く、建設部長の山田芳人氏は、基幹となる路線や公共施設整備への取り組みが重要であるとの見解を示した。
また、令和4年度の予算には、国や県からの補助金や市債等を活用し、持続可能な発展に向けた具体的な施策が盛り込まれる。予算決定に至っては、多数の市民活動支援策や災害復旧事業が優先されるべきとの見解も示されており、対策が求められた。
今後、議会では引き続き審議が行われ、各種施策が進められる見込みだ。