令和6年3月、宇和島市議会の定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。
岡原文彰市長は挨拶の中で、最近発生した能登半島地震による被害を踏まえ、復旧・復興への支援を強調した。また、市も防災・減災対策に積極的に取り組む必要性を感じていると述べた。
特に、令和5年度宇和島市一般会計補正予算が議案として提出され、その内容に関する説明が行われた。補正予算の穴埋めに充てるため、物価高騰対策などの施策が計画されており、新伊達博物館の整備にかかる債務負担の増額も提案されている。特に、飼料高騰に対応するための補助金が含まれることが報告された。
市長は、議会の承認を求めながら、市民生活や地域経済を下支えするため、さまざまな施策を進めていく意向を表明した。同時に、今後の災害に備えた取り組みの必要性も訴えた。
議案の中には、工事請負契約の変更案も含まれ、建設業界の発注現場に影響を与える内容が説明された。例えば、園庭整備や廃棄物撤去に関わる契約金額の増額が検討されている。
定例会では、あけぼの園の指定管理者についても議論が交わされた。地域貢献を図るため、社会福祉法人との連携が模索されているとのこと。議題は一括で付託され、これからの委員会での慎重な審議が期待される。
市議会は、地域の課題に取り組むため、年度末の重要な時期に議論が進められており、出席した24名の議員は現状把握に努めた。今後、各議案に対する審議の結果が待たれる。