令和3年3月、宇和島市議会は定例会を開会した。
議長・福島朗伯氏が進行し、岡原市長が招集挨拶を行った。
市長は地震災害へのお見舞いを述べつつ、今後の防災体制を充実させる意向を示した。
議題には新型コロナワクチンの接種体制を整備するための補正予算案や、
アコヤガイ大量へい死への対策予算が含まれている。
併せて、令和3年度の当初予算案も提案され、社会福祉や教育、
医療条例に関連する改正が行われる。
特に、新型コロナウイルス対策は市民の健康管理に直結するとして、
岡原市長は市の医療従事者向けに接種体制の整備について言及した。
「可能な限り多くの市民が接種できるよう努める。」
と表明している。
また、アコヤガイの影響で厳しい状況に置かれる真珠産業の支援策も議題であり、
「真珠は基幹産業だからこそ、適切な支援策を講じる。」
との声もあった。
ここには経営支援や稚貝確保に必要な経費の準備が含まれる。
予算議案の説明に関しては、各担当部長が行い、特に重点が置かれたのは、
教育分野と福祉分野の支援だ。
「児童医療費助成条例の改正により、全額助成へ移行する。」
と述べられた。
教育部長・片山治彦氏は、教育現場のIT機器導入についても進捗を確認した。
今回の定例会は、令和3年3月23日までの28日間と決まり、
今後の議論によって、これらの予算案が承認されるのかどうか注目が集まっている。
提案されているほとんどの案件が新型コロナ対策や災害復興に関連しているため、議会の議員たちの判断が求められているのだ。
普段の業務に加え、様々な課題への対応が迫られている議員たちにとって、
今回の定例会は多くの真剣な議論が行われる機会として認識されているようだ。