令和5年3月、宇和島市議会定例会が開催され、重要な議題が審議された。
28件の議案と数件の陳情が取り上げられ、特に「令和5年度一般会計予算案」に多くの関心が集まっていた。一般会計予算案は、市民サービスやインフラ整備に必要な資金を確保するためのもので、全体で、約〇〇億円が計上されている。
総務環境委員会の三曳重郎委員長は、「予算の透明性と効率性が求められる中、各委員からの意見が活かさる形で進行している」と述べ、特に「広報広聴費」の使途や、「防災計画」の重要性について強調した。委員からは、ホームページの使いやすさ向上を求める声も上がり、全ての市民に情報が行き届くような施策が必要との意見が交わされた。
次に、伊達博物館の建設に関する陳情が議題に上り、議員たちから疑問が呈された。「陳情第7号」では、建設費用が約48億円かかるとのことで、市民からの理解を得ることが課題だとの説明があった。多数の議員からは、博物館が地域に与える影響や、他の公共事業とのバランスを取る必要性が指摘され、詳細な議論が促された。
また、国民健康保険特別会計と介護保険特別会計に関する予算案も重要な点として取り上げられた。この二つの予算は、高齢化社会を迎える中、地域住民の健康維持や医療サービスに直接関わるものであり、特に介護サービスの充実が求められている。委員は、「高齢者が安心して生活できる環境を整えなければならない」との意見が一致した。
さらに、各種委員の選任に関しても議論がなされた。管理委員の再任と新規選任が同時に行われ、宇和島市の財産管理に関して市民の不安を解消するため、透明な選任プロセスと報告が約束された。加えて、人権擁護委員の推薦に関する諮問も行われ、それぞれの候補者の業務への適性が審査され、慎重に進められることとなった。
最後に岡原市長が、閉会の挨拶を通じて、これらすべての審議が今後の行政に対して活かされることを希望し、「地域の声を大切にした市政運営」を目指していくと強調した。市長は新型コロナウイルス感染症に関する警戒の続行も呼びかけ、全体として市民の健康と暮らしの向上に寄与する施策への期待感が高まった。