令和元年12月、宇和島市議会ではさまざまな重要な議題が討議された。
特に注目されたのは、宇和島市の教育機関についての議論である。山本定彦議員は、宇和島市の教育戦略がグローバル化の流れに乗り遅れているのではないかと指摘した。市長岡原文彰氏は、これまで高等教育に関して具体的な施策を講じてこなかったと認めた上で、今後は教育機関と連携して取り組む意向を示した。
また、海洋漂着ごみ問題も大きな焦点となった。市民環境部長田邑高浩氏は、宇和島市沿岸での漂着ごみ対策への取り組みを説明し、地域ボランティアとの協力を強化する意義を強調した。市は今後も積極的に環境保護に関する啓発活動を行い、地域の連携を強化していく方針である。
議会では宇和島市病院事業の再編と地域医療構想についても意見が交わされた。市民の安心・安全を確保するためには、医療提供体制の見直しが必要であり、岡原市長はこの点に関しても注意を払っている。今後の調整会議では、具体的な施策を検討し、地域医療の充実を図る必要があると述べた。
さらに、公園施設の老朽化とその維持管理についての議論も行われた。松本孔議員は、市内の公園が荒廃している現状を憂慮し、公園愛護会の設立を提案。藤堂勝男建設部長は民間団体からのボランティア活動を受け入れることを検討していると答えた。公園の活用は地域コミュニティの発展にも寄与するとして、積極的な協力を求める意見が多かった。
図書館に関連しては、ボランティア活動の重要性と、宇和島市民の交流を促進するための広報活動の強化が求められた。上田益也教育部長は、ボランティアの参加を促進するために情報提供を充実させる考えを示し、図書館の活性化に向けた取り組みを今後も進めていく旨を表明した。