令和2年3月10日、宇和島市議会定例会が開催され、24名の議員が出席しました。
この会議では、新型コロナウイルス感染症や宇和島市の景況、医療費無料化など、多岐にわたる重要な議題が討議されました。特に注目されたのは新型コロナウイルス感染症対策です。議員の清家康生氏は、学校の臨時休業に伴う子供たちの日常について懸念を表明し、金瀬教育長は、児童・生徒たちが適切に支援を受けられるよう尽力していることを述べました。
岡原市長は、共同通信の調査結果を受け、景気悪化の要因としての人口減少についても言及し、宇和島の魅力を発信するためのシティセールスの重要性を強調しました。「物理的な人の数」として地域の産品を売り込んでいく必要があるとの認識が見られました。さらに、デジタルマーケティング事業についても言及され、他の自治体との差別化や情報発信の重要性が再確認されました。
また、岡原市長は、宇和島ブランド魅力化計画で得られる成果品を用いて、宇和島の認知度を向上させることを目指していると述べました。これには地域住民や関係者の協力が不可欠であり、イベントなどを通じて絆を深めていく意向が表明されました。
環境問題についても重要な懸念が示されました。市民環境部長は海洋プラスチック問題の深刻さを訴え、地域住民、企業らとの協力を強化する必要性を訴えました。
医療対応については、医療行政管理部長が、新型コロナウイルス対策として、病院局での感染防止と施設内感染防止に向けた基本的な取り組みを強調しました。病院顧客の健康を守るための徹底した体温測定や、面会制限の必要性が述べられました。
さらには、宇和島市の高齢化問題に対して、新たに高齢者を対象としたサポートプログラムの実施や、返納者へ向けた支援策の重要性が議論されました。市長は、自らの強い意志で新たな施策を展開し、全市民が安心して健康に生活できる地域づくりを進めていきたいと述べました。
このように、さまざまな課題に対して真摯に向き合う姿勢がそれぞれの発言から窺え、今後の施策への期待が高まります。特に、吉田地区の復興や、地域の活性化、さらには次代を担う子供たちへの支援策の充実に向けて、具体的な行動が求められるところです。