宇和島市議会で新型コロナ対策や災害復旧計画を議論

令和2年3月、第72回宇和島市議会定例会が開会された。\n\n岡原文彰市長は、年度末の忙しい時期に集まった議員へ感謝の意を表明した。暴風による被害や新型コロナウイルスの影響についても言及し、被害を最小限に抑えるための情報伝達の必要性を強調した。\n\n市長はまた、豪雨災害からの復旧・復興を最優先にすることを表明し、令和2年度当初予算案を重要な議題として持ち出した。自身と副市長の給与減額を提案し、市民の信頼回復のための姿勢を示した。\n\nこの日の定例会では、議案が一括で提案され、特に条例改正や補正予算に関する理解を得られるよう、関連する部長が詳細を説明した。\n\n中でも「宇和島市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正」は、災害時の支援内容の法改正に伴うものである。新たな法制度に沿った適切な支援が行えるよう期待されている。\n\nまた、宇和島市水産物荷さばき施設の設置に関連する「水産物荷さばき施設条例」の制定については、市の水産業の振興に向け強化の一助となるだろうとの見方が示された。\n\n議案第4号には、平成31年度の一般会計補正予算が含まれ、主に豪雨災害の復旧に向けた土木施設の復旧経費が計上された。この補正予算案は350億円から500億円に改訂され、これを糧に市民生活の向上が期待される。\n\n議会での質疑は行われなかったものの、議案は所管の委員会へ付託され、さらに慎重な審議が行われることが決定された。