令和4年6月7日、宇和島市議会は定例会を開会し、様々な議案について審議が行われた。
この定例会では、特に「議案第45号」である伊達博物館改築事業についての住民投票条例が大きな注目を集めた。岡原文彰市長は、この改築事業は市の文化を継承し未来を見据えた重要な投資であると訴えた。また、市長は「公共施設整備には市民の意見が必要であり、十分な説明を行い、理解を得る努力が重要だ」と強調した。
一方で、議会では住民からの支持が必要であるとの声も上がった。特に、条例制定請求代表者による意見陳述が行われ、井上洋子氏は「天赦公園を守る会」を代表して、公園の重要性と改築事業に関する市民の関心を語った。
奥谷孝江氏や篠原啓子氏も住民投票の必要性を訴え、特に「市民の意見が反映され続ける必要がある」と述べた。市長に対して「もっと市民と話し合うべきだ」との厳しい意見も寄せられた。
また、住民投票条例の具体的な進行について質問が相次ぎ、事業進捗の遅延や情報発信の不足を指摘する意見が相次いだ。市長は今後も市民に透明性をもって情報を提供し、意見を聴く姿勢を崩さないと述べた。
改築事業を巡る議論は依然として活発であり、次回の議会での討論が期待される。市民の理解と支持を得るため、今後の手続きと情報発信の重要性が改めて浮き彫りとなった。
さらに、新型コロナウイルス関連の経済対策として、生活支援金や高齢者遠隔診療の強化が報告され、これによって生活困窮者へのサポートも図られることが決まった。