令和3年6月8日、宇和島市議会の定例会が開会された。議長の福島朗伯氏が進行役を務め、多くの議案が上程された。
特に新型コロナウイルス感染症への対応が主要なテーマとして扱われた。岡原文彰市長は、山谷の感染状況について言及し、特に感染拡大が落ち着いていることを報告した。市長は、「市民の皆様に対する感染回避行動の徹底をお願いする」と強調した。
また、ワクチン接種が順調に進められているとし、65歳以上の高齢者への接種が進行中であることを伝えた。市長は、国の方針に従い、今後の接種体制を整えていく方針であると述べている。これに関して、具体的には「今月末までに希望者全員の接種が完了するよう全力を尽くす」と明言している。
他の重要な議案として、令和3年度宇和島市一般会計補正予算が挙げられた。岡原市長は、一般会計補正予算の概要を説明し、約4億円の補正額が計上されていることを明らかにした。主な内容は、コロナ禍で影響を受けた低所得の子育て世帯への特別給付金や、路線バス運行の補助金に充てられる。このように、特に福祉への予算措置が目立った。
岡原市長はまた、「低所得者の支援を非常に重要な課題と捉えており、様々な施策を講じていく」との姿勢を示した。これに関して、総務企画部長の西本能尚氏は、関連する補助金の前倒し交付や子育て支援施策に関する詳細を説明した。
この他にも、地域の都市計画や交通整備、観光情報センターの運営にかかわる議案も検討された。市議会は、全体として地域振興や市民生活の向上を目指す姿勢が示される結果となった。
議会では、出席議員数が24名であることが確認され、議事はスムーズに進行した。福島議長は「引き続き市民の期待に応えるような活動を目指していく」との決意を示し、会議は散会した。