令和5年9月の宇和島市議会定例会が開会した。多くの重要議案が上程され、物価高騰対策や豪雨災害への対応が求められている。
岡原文彰市長は冒頭、ハワイ島での大規模山火事の犠牲者に哀悼の意を表し、宇和島市としての支援を行うことを述べた。特に、米国との関係が深い宇和島市にとって、ハワイの状況は他人事ではないとした。
続いて、処理水の海洋放出に関する状況を説明。経済産業省の発表に基づき、国の基準を大幅に満たすように薄めた上で放出され、国際的安全基準に合致していると強調した。だが、中国の日本産水産物の輸入停止により、風評被害が深刻な影響を及ぼしているとの考えも示された。
この日上程された議案には、様々な条例の改正が含まれている。特に、「宇和島市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例」の改正では、電子情報処理組織による申請範囲の拡大が図られる。市民の利便性向上が期待されている。