令和2年3月12日に開催された宇和島市議会定例会では、様々な議案が審議され、その中には地域情報ネットワーク施設設置条例の改正や、子育て支援のための予算案などが含まれていた。
初めに、議員の武田元介氏が一般質問を行い、環境保護とオーシャンプラスチック問題に焦点を当てた。その中で、宇和島市が海洋プラスチックごみ問題にどう取り組んでいるかを田邑市民環境部長に尋ねた。
田邑部長は、海洋プラスチックごみが漁業資材や家庭から出たもので、宇和海にも多く漂流している現状を伝え、清掃活動やごみの回収をボランティアと協力して行っていると答えた。また、ペットボトルの分別や再資源化の推進も進めていると興味深い解決策が紹介された。
議案に関しては、特に宇和島市子育て応援給付金の支給関連が強調される中、医療費の無償化が関連する一方で、学校給食の補助打ち切りが提案され、双方に対する議論が活発に行われた。
また、伊達博物館の建設に関しても強風による倒木の問題が背景にある俊敏な対策とともに、博物館建設候補地の天赦公園の他にも地元住民との関わりの重要性や、公園の機能保持についても懸念が示された。この取り組みを通じて、地域文化の継承と観光誘致の要素を結びつける試験的な施策が形成されようとしている。
最後に、宇和島市では高齢者などの支援制度や新型コロナウイルスへの対策についても関心が集まり、特に医療費無償化の取り組みは多くの議員が支持を表明していた。本市における新たな施策が子育て世代や高齢者を支援するかたちで、地域社会の活性化に寄与する可能性が期待されている。