令和2年9月の宇和島市議会定例会では、様々な課題が議論された。特に、新型コロナウイルス感染症の影響が各方面に及んでいることが強調された。市長の岡原文彰氏は、感染症対策に全力を尽くし、地域住民の安全を最優先に考えていると述べた。
新型コロナの影響で、市立宇和島病院も深刻な経営状況に直面している。病院事業管理者の市川幹郎氏は、収益の減少が続いていることを明かし、今後の経営を維持するための支援が求められていると指摘した。具体的には、県からの補助金があるものの、それでもなお運営に対する懸念が広がっている。
また、宇和島市の教育現場でもコロナ禍の影響が感じられ、多くの教育関係者が生徒のメンタルケアに努めていることが報告された。片山治彦教育部長は、児童・生徒の心のケアが重要であり、各校でさまざまな支援策を講じていると説明した。特に、長期休校後には多くの生徒が明るい表情を見せる一方、ストレスや生活リズムの乱れといった問題を抱える生徒も存在することを伝えた。
さらに、伊達博物館の建て替え計画に関しては、市民からの意見が募集される予定で、基本計画において観光交流センターや天赦公園の利用といった周辺環境との整備が求められている。特に、宇和島城への眺望を確保することも申し出があったが、設計における具体的な取り組みとしての進捗が期待されている。
最後に、成人式の実施計画についても、ぜひ早期に案内を出すよう関係者に要望し、感染症対策を講じながら行進することが確認された。全ての参加者の安全を確保し、節目を迎える新成人にとって意義ある成人式が開催されることを願う。