令和3年9月に行われた宇和島市議会定例会では、様々な議案が提出され、審議が行われた。
議案第89号では、令和3年度宇和島市一般会計補正予算（第7号）について審議され、歳入・歳出の構成が大きな関心を集めた。岡原文彰市長は、現在の予算状況について適切に管理していると述べ、長期的な視点での予算計画が必要であると強調した。
また、同議案の審議において、県支出金の減額が問題視され、議員からは過去の予算額が過大であったのではないかとの指摘があった。これに対し、理事者は「予算の規模が図り難い状況もあるが、十分に現状を把握し精査を行う所存」と応じた。委員の一部より、災害関連の予算についても意見が出され、適切な予算計上を求める声が上がった。
次に、請願第1号について、柏坂遍路道の国史跡指定促進の請願が審議された。この請願には、多数の賛成意見があった一方で、スケジュールの問題や調査の具体化について慎重な意見も寄せられた。委員長からは、関連機関と連携して進める必要があるとの報告があった。
さらに、選挙に関する議題も多く、愛媛県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の指名が行われ、岡原市長が新たな当選人として指名された。また、宇和島市選挙管理委員会の委員選任も行われ、透明性の高いプロセスが維持されていることが確認された。
最後に、岡原市長からの閉会挨拶では、今後の地域経済活性化を図る商品券事業の開始と市民に対する感染症対策の重要性が述べられた。議会の円滑な運営と市民の健康を考慮することが求められており、岩本議長は、各議員の活動について高く評価した。議会は、全議案を可決し、円満な閉会を迎えた。