令和5年12月22日、宇和島市議会の定例会が開かれ、議論が展開された。
この会議では、議案136号の令和5年度一般会計補正予算に関する詳細な審査が行われた。
総務環境委員会の佐々木宣夫委員長は、寄附金の受け入れについて報告し、2,410万円が新たに補正される見込みであると明らかにした。
これに対し、寄附金の具体的な用途が不透明ではないかとの意見も出され、理事者からは今後の説明方法を検討する意向が示された。
また、消防関連の工事費も審査され、老朽化による建て替えに600万円の増額が必要との説明がされた。
この工事は入札不落による再見積もりが背景にあるとされ、入札参加業者の減少が課題として指摘された。
さらに、12月に提出された陳情第12号に関して、現金給付を求める提案が不採択された背景には、新型コロナによる影響があるとされた。
岡原文彰市長はこの件に関して、70億円という市の負担には限界があるとの認識を示し、支給に向けた現実的な手段は困難との説明を行った。
議会改革特別委員会の設置に関しても議論が交わされ、議員定数や報酬の見直しに関する必要性が強調された。
この提案は満場一致で可決され、委員が選任されることが決まった。
社議長の松本孔は今後の運営において市民の声を尊重し、地域振興や財政健全化に向け努力する意向を示した。
また、議会閉会の際には、地域の伝統的建造物保存の重要性についても触れ、感謝の意を表明した。
今後も宇和島市における地域経済や市政運営の透明化に向けた取り組みが求められている。