令和2年12月30日、館山市議会において第4回定例会が開会された。
議会には17名の議員が出席し、全議案が滞りなく審議される運びとなった。議長(石井信重氏)は開会を宣言し、次いで各議案の提案理由が説明された。
金丸謙一市長が提案した議案の中には、館山市職員給与条例等に関する改正案が含まれており、これは千葉県人事委員会の勧告に基づいている。具体的には期末手当の支給基準を見直し、一般職については0.05月分の引き下げを行う内容となる。市長は「職員の給与改定を行うことにより、透明性を持った運営を目指す」と強調した。
また、議案第84号ではマイナンバーカードを利用した証明書交付サービスをコンビニエンスストア等にて導入し、その手数料について現金以外でも徴収可能な内容の改正が提案された。これは市民に利便性を提供する意義があると市長は述べている。
市が無償貸付を行っている集会所についても票決され、これを無償譲渡する件が議案第86号として提起された。市長はその必要性について「地域の防災活動を推進するために不可欠な措置」と説明した。
さらに、令和2年度の一般会計補正予算に関しても言及され、3億4,103万5,000円を追加し、歳入歳出の総額を294億3,516万6,000円とする内容が議題に上った。主な増加要因として、ふるさと納税による返礼品関係や障害福祉サービスの給付の増加が挙げられた。
その後、市議会は提案された議案すべてを原案どおり可決し、会期を12月17日までとし、今後の審議を進めることが決定された。議長は「地域発展に向け取り組むための重要な会期である」と締めくくった。