令和6年6月6日、館山市役所議場にて第2回市議会定例会が開かれた。
本会議では重要な議案について審議され、特に一般会計補正予算に関する議論が注目を集めた。今回の議案には、令和6年度館山市一般会計補正予算第1号が含まれており、総額249億4,584万円の予算案が提示されている。これは、物価高騰に対する生活支援策として、各種給付金を増額し、教育関連事業の補正も提案されている。
市長の森正一氏は、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、多くの給付金が含まれている」と強調した。特に、住民税非課税世帯向けには7,011万8,000円の給付金を増額する計画があり、これにより住民への支援が可能となる見込みである。
また、館山市中学校整備事業においては、多くの土砂が発生することにより、追加的な仕分作業が必要とされる背景があるが、その理由について建設環境部長の大和茂氏は、「基礎工事での掘削過程で大ぶりな石が想定以上に含まれており、そのための分別作業が発生した」と説明した。
その他の議案としては、第42号の財産取得について、館山中学校新施設の什器備品購入に関し3,179万円での落札が報告され、また第43号の条例改正では、地域の学習等施設の調整が求められている。加えて、第44号から第45号までの条例改正では、介護支援事業に関する基準が見直されることになる。
議案第46号の令和6年度一般会計補正予算第2号についても検討が行われ、歳入歳出共に減額される内容となっている。特に、受け取る補助金が期待されているため、これによる財源の見直しが急がれる。