令和元年12月20日に館山市議会で開催された第4回定例会では、重要な議案が多数審議された。特に注目されたのが、会計年度任用職員制度の導入に関する議案であり、この制度には一般職非常勤職員が対象となることが明確にされている。議員からは、制度の詳細について質疑が多く寄せられた。例えば、石井敏宏議員は非常勤保育士がこの制度に含まれるか、また募集方法について質問した。金丸謙一市長は、保育士も一般職非常勤職員として移行することを確認した。
また、議案第71号として館山市会計年度任用職員の給与等に関する条例も取り上げられた。ここではパートタイムの職員が対象となる条件の説明がなされ、議員らは昇進や昇格に関する詳細を問いただした。この割合を正確に把握し、立法に反映する必要があるとの意見が相次いだ。
さらに、台風15号や19号による被災者救済策として、市税や介護保険料の減免についても審議された。鈴木ひとみ議員は、県内他市の状況や支援体制について言及し、館山市としての対応の必要性を叫んだ。金丸市長は、被災者支援が最重要課題であり、今後とも前向きに取り組むと強調した。特に避難者を支援するためには、十分な備蓄計画を立てることが重要だとした。市長は、「市民にも自助を促すように啓発していきたい」と述べた。
この定例会では、館山が抱える多種多様な行政課題と、それに対する市の施策が議論され、議員たちの声が政策形成に生かされることを期待されている。会議は全ての議案に関して審議を行い、無事に終了した。館山市は今後、補正予算を通じて被災者の迅速な支援を果たすことが求められる。