令和3年6月22日、館山市役所で行われた定例会では、主要な議案として補正予算の専決処分が承認された。
議案第36号の令和3年度館山市一般会計補正予算の専決処分の承認に関して、様々な質疑が行われた。その中で、室厚美議員は、訴訟代理人報酬にかかる質問を行い、金丸市長は、第一審での弁護士費用に524万7千円がかかると説明した。プラスアルファで職員の出廷数や作業もあるため、課題が山積している。
議論はこの訴訟の背景にまで及び、議員は当時32歳で亡くなった男性職員の遺族が、パワーハラスメントや過重労働が原因と主体して提起した損害賠償の件について真剣に扱われるべきだと強調している。市は、勤務地の改善のためにも、適切に事実を調査し、説明責任を果たす必要があるとの声が上がった。
一方、議案第40号では、新たに計画されているジビエ加工処理施設の設置に関する条例の制定が議題に上がった。石井敏宏議員は、捕獲者の肉に市場価値が伴うときの買い取りの仕組みや、残渣の処理についての課題提起がなされた。このような施設の運営は、捕獲者にとっての負担軽減と収益化を目指すべきであることが求めらた。
また、地域医療に関する質疑が続く中、森正一議員は、安房医療福祉専門学校の卒業生の地元での医療従事者としての活躍について言及し、毎年のふるさと納税収入の変動に対する補助金の平準化も検討する必要があるとの提言を行った。