令和5年3月23日、館山市で行われた第1回定例会において、議案が続々と可決された。特に、職員定年を65歳に延長する提案や、消防団報酬の改正が注目を集めた。
議案第9号に関連して、館山市職員の定年について、管理部長の鈴木雄二氏は、60歳以上の役職者は役職定年後に係長相当職になると述べた。この施策により、高齢者が労働市場でより活躍できる環境を整えることを目的としている。また、議案第11号では、近隣都市と比較して消防団員への報酬がどのように設定されるかが徹底的に議論された。音楽県の鴨川市が2万6500円、南房総市は4万6000円であり、改正後の報酬は上から13番目に位置することを示した。
議案第12号、公共的施設の総合整備計画に関して、中村吉昭危機管理部長は、選定方法として地元からの要望を考慮し、建物の老朽化などの課題に対処していると説明した。さらに、議案第14号の文教民生委員会では、館山市立博物館設置条例の改正が話題となり、市民参加を重視した新たな運営方針が示される場面もあった。
また、予算審査特別委員会の終了時点で、市の一般会計予算は250億円近くに達した。この中には、市街地循環バス事業の実施や食のまちづくり施設を含む新規事業が盛り込まれている。会計年度任用職員の給与増加として年間約1000万円の人件費が見込まれる。
最後に、議案第28号から議案第30号では、副市長と教育長の選任が承認され、鈴木雄二次長が退職後、後任として石井博臣氏が選任されることが決まった。