令和２年３月１３日に行われた館山市の議会では、令和２年度の様々な予算案が審議された。特に注目を集めたのが一般会計予算であり、総額199億円に上るものである見込みだ。
その中でも特に注目されるのは、災害復旧にかかる予算である。昨年の台風による甚大な被害からの復興に向けた取り組みが重要視されており、館山市はこれを最優先事項として設定している。
市長の金丸謙一氏は、台風からの復興は緊急の課題であり、これに携わる職員の手と心を重視した予算編成に努める必要があると述べた。具体的な予算内容には農業経営支援や生活支援などが含まれており、福祉関連の事業も盛り込まれている。
議案第３号として提示された一般会計予算では、一般会計の範疇においても新型コロナウイルスの影響が懸念される中、保護者への支援なども視野に入れられている。特に、学童クラブの運営に関する議論では、支援員の確保や利用者の状況が話題に上がった。
地域公共交通活性化協議会の負担金については、館山市と南房総市が共同で策定する合同計画に基づくものであり、「地域自立圏」構想の一環として見込まれる。また、ふるさと納税の推進に関しても、予算の増加が期待されており、地域振興に向けた取り組みが続けられている。
この他、介護保険特別会計においては、高齢者人口の増加に伴う要介護の認定者数の動向が見られ、特に要支援の層においてサービス利用が進んでいることが示された。これに連動して、地域包括支援センターの役割や連携についても今後の課題として浮上している。
館山市においては、地域の特色を生かしながら、持続可能な社会を目指して予算の見直しや事業の展開を考慮し、今年度も引き続き特色ある施策が期待される。これにより、市民の生活の質が向上し、地域活性化につながることが望まれる。