令和元年８月３０日、館山市役所議場にて第３回定例会が開会された。出席議員は１８名で、金丸謙一市長が各議案の提案理由を説明した。
主要議案の一つに、館山市職員給与条例の改正がある。これは成年被後見人等に係る権利の制限に関連する法律改正を受け、欠格条項を削除する動きがあると説明された。市長は「この法律の変更に伴い、柔軟な対応が求められている」と強調した。
また、固定資産評価審査委員会条例の改正も提案されている。情報通信技術の利用に関する法律が改正されたため、関連する条例も見直す必要があるとのことだ。市長はこれに対し「制度の適切な運用を目指し、必要な変更を進める」との意向を示した。
社福事業に関連する議案として、館山市立幼稚園設置条例などの改正も取り上げられた。幼児教育の無償化に伴い、教育環境の充実を図るための内容であり、関連経費の見直しが行われる。「子どもたちの未来を支えるために、無償化を進めていく」と金丸市長は語っている。
新たに提案される補正予算案では、総額は196億円を超えるようで、入札不調による工事の見直しや介護保険料負担軽減策が含まれ、各議員からも期待の声が寄せられた。また、子どもや高齢者向けの施策が強調される中で、福祉施策が充実している点も評価されている。
今後の進捗として、会期は29日間と決定され、日程表に基づき議案調査が行われる予定である。議長は、「議員全員で丁寧に審議を進めていくことが大切だ」とコメントし、次回は行政一般通告質問が行われることが説明された。