館山市は、12月17日に第4回定例会を開催し、複数の議案が審議された。特に令和2年度の一般会計補正予算が議題に上がった。金丸謙一市長からの提案により、歳入歳出それぞれ3,264万1,000円を追加し、総額294億6,780万7,000円となる見込みで、コロナ対策費用などが含まれる。
特筆すべきは、補正予算には市内の保育所の空調機械の更新や、独り親世帯への臨時特別給付金が含まれており、その金額はそれぞれ300万円と2,364万1,000円であると説明された。この議案は全議員の賛同を得て、原案通り可決される見込みである。
また、議案第84号から議案第86号までの手数料条例や債権管理条例についても論点に上り、これらの改正が必要であるとの意見が表明された。特に、議案第84号の改正にはコンビニ交付サービスの導入が含まれ、令和3年3月から提供が開始される予定だ。具体的には、手数料は来庁時と同額で、市負担も発生するとのこと。
別居・離婚後の親子の断絶を防ぐ法整備を求める請願も検討された。鈴木正一議員がこの請願の背景を説明した。子供の権利を最優先に考えつつも、現行の法律にはデメリットが存在することが指摘された。しかし、請願は賛成者なしで不採択となった。家庭の平和を重視し、慎重な検討が求められる状況にあるとの意見があった。
加えて、発議案第7号として提案されたJR内房線におけるワンマン運転についての意見書が議題となり、安全性の確認が不十分との意見があり、利用者や住民に対する説明が必要との声も上がった。都市部との交通の併用が求められる中、この提案には多くの共感が寄せられた。
これらの議案や請願を通じて、館山市内における住民の安心安全の確保が求められている。市議会では今後も市民の声を反映し、地域の発展に寄与する案を進める予定である。