令和元年6月17日、館山市役所で行われた定例会では、イノシシ等の有害鳥獣対策や熱中症対策、公共施設等総合管理計画についての質問が行われた。
石井敏宏議員はまず、イノシシ等の有害鳥獣対策について問うた。捕獲したイノシシの処分場や、狩猟免許を持つ従事者以外の人々の保険問題、報償金の見直し等が話題にのぼった。金丸市長は「有害鳥獣対策は全市民の公益に役立つ重要な施策」と強調し、環境整備が必要と述べた。捕獲したイノシシの処分については今後、適切な方法を選定し、近隣市町と連携を図る必要があると説明した。
また、熱中症対策については、教員および子どもたちの安全を重視する姿勢が見られた。体育館などへのエアコン設置は現時点で考えていないものの、各校での熱中症対策としてテント設置や水分補給を推奨していると出山教育長が答弁した。
次に、公共施設等総合管理計画に関する質問に対し、井澤教育部長が、地域コミュニティ施設の統廃合や管理運営の効率化などについて今後の方針を説明した。特に公共施設の維持管理に関しては、地域住民の意見を広く集める必要性を指摘し、丁寧な説明や意見交換が求められる。
石井議員は、行政が適切な対策を取らない場合のリスクを指摘し、具体的な制度化に向けた行動を促す姿勢を見せた。市の対応に対する市民の期待が高まる中、各施策の進捗や今後の展望について注視する必要がある。