令和4年12月19日に開催された館山市議会定例会では、森 正一市長が所信表明を行い、都市再生と地域活性化に向けた施策を提案した。市長は、若者が戻りたいと思えるまちづくりを目指し、館山の魅力を高めるための具体的取り組みを強調した。特に、経済基盤の強化、地域振興、公共交通網の充実、スポーツ観光の推進に重点を置く意向を示した。
市長は、「今こそ館山を変える時」と語り、地域の特性に応じた一次産業の振興策を進める重要性を訴えた。具体的には、農漁業の担い手確保のための支援施策や、六次産業化の推進が強調された。さらに、館山市特有の農水産物のブランド力向上策も計画されている。
また、スポーツ観光の推進についても言及され、利用可能な自然環境と都心からのアクセスの良さを生かしたスポーツ合宿の誘致が期待されている。館山市はすでにトライアスロンやマラソンなどのイベントで実績を上げており、今後も継続的な取り組み強化が必要とされる。
道の駅の登録についても話題に上り、食のまちづくり拠点が進行中であることが報告された。市は、道の駅としての登録を目指す中で、地域振興を目的とした機能を重点的に整備するとし、登録手続きが進められている。新たなスポットとしての期待が寄せられている。
更に、地域交通についても質問があり、市街地循環バスの実証運行や買物シャトルサービスについて、利用状況の確認と改善の必要性が述べられた。特に、買物シャトルサービスは高齢者や移動困難者にとって重要なライフラインであり、利用者の声を反映させた運行が求められている。