令和2年10月20日に館山市役所で開催された臨時会では、重要な議案が審議された。
本日は、議案第79号と議案第80号の二つの提案が中心議題となった。
議長の石井信重氏は、出席議員18名で会議を開始し、議案の詳細を説明した。
議案第79号では、館山市子ども医療費支給条例の一部を改正する内容が提案された。市長の金丸謙一氏は、子ども医療費助成事業に関する変更理由を説明。
11月からひとり親家庭等医療費助成事業が現物給付化に移行することから、制度の適用も見直す必要があると述べた。これにより、対象者の福祉向上が図られる見通しである。
質疑応答では、議員たちからの質問はなく、特に意見も出なかったため質疑は終了した。
さらに、議案の委員会付託を省略することが提案され、異議なしとの判定により、採決に移行した。最終的に本案は原案どおり可決された。
次に、議案第80号として館山市学校給食センター整備運営の変更契約の締結についてが上程された。この議案についても金丸市長が提案。
台風と新型コロナウイルスの影響で施設整備期間が延び、その結果、事業費全体が約3,700万円減少する見込みがあると説明した。教育部長の井澤浩氏も、具体的な減額要因を明らかにし、調理員等の人件費や光熱水費の減額が主な理由だと述べた。
この施設の長い歴史を報告した鈴木雄二副市長は、給食センターの必要性を強調しつつ、今後の運営事業における予算の有効活用の重要性について言及した。市議会としても関心が高いこの問題は、引き続き注視していく必要があると議論は進んだ。
今回の臨時会では、両議案ともに質疑段階で特別な反対意見はなく、議会が求めるスムーズな運営を見せた。議会は、これをもって第5回市議会臨時会を閉会し、未来の市民サービス向上へ向けた議論を積み重ねていく姿勢を示した。